さいたま市の「さいたま新開橋クリニック」です。

「お尻、痛い。お尻から血が出る。肛門に違和感がある。」
そんな時は、迷わずご来院ください。

さいたま新開橋クリニック



「お尻から血が出たり、膿が出たり、痛かったり、変な感じがしたり」そんな時は、肛門の病気かもしれません。

一生の間に、こんな症状が一度もない人はほとんどいませんから大した病気でないことが多いのですが、重大な病気のサインである可能性もあります。まずは、正確な診断をして、安心してから治療を進める、というのが最も良いことです。
肛門科の病気は肛門の疾患に精通した医師に診てもらうのが、最も良いのですが、たいていの肛門科の医師は肛門しか診ないために、患者さん心理としては病院に行くことをためらってしまうことが多いものです。つまり、肛門科の敷居は高いです。

当院では、肛門を専門にしているものの、それ以外の
消化器疾患や内科的疾患を診ていますので、そういう意味では敷居が低いといえます。

「お尻から血が出る」:
3大肛門疾患といわれる、内痔核、裂肛、痔ろうの頻度が高いのです。

「内痔核」はお尻の中、つまり直腸の一番下にある血管の塊のような痔核(クッション組織)が大きくなって症状が出ます。直腸の中にとどまっているときは、出血だけの症状ですが、肛門の外に飛び出てくるにしたがって、違和感から痛みをともなうようになります。脱出の程度によって分類するGoligher先生の分類が世界中で使われていますが、出血だけであれば、飲み薬や付け薬、さらにジオンという注射薬がかなり効きます。脱出がひどくなるに従い、薬や注射に加えて、手術が必要になってきます。また、内痔核の脱出である「脱肛」と似ていて非なるものに「直腸脱」があります。診断には注意が必要です。

「裂肛」は切れ痔、裂け痔といわれるものです。その病態には、内括約筋のスパズム(痙攣)がかかわっています。一般的に肛門疾患は男性に多いのですが、裂肛は、女性、特に20歳代から40歳代の方に多い病気です。放置すると肛門狭窄になることがあります。この病気も最初は薬で治療しますが、何度も再発を繰り返したり、痛みが激しかったりする場合は、内括約筋のスパズムをとる、手術をします。この手術は、患者さんから「こんなことならもっと早く手術をすればよかった」といわれる代表的な手術です。

「痔ろう」は、肛門の中にあるクリプト(肛門陰窩)の炎症がもとになって起こる病気です。その初発は「肛門周囲膿瘍」といわれる、激痛を伴う病気で発症することが多く、その際は、緊急的に膿を除去する手術が必要です。この手術を局所麻酔で行うと「生涯忘れられない痛み」と形容される痛みを感じますので、しっかり麻酔をかけて手術をしてくれる病院を選ばれることをお勧めします。(20年前の手術の時の痛みを、まるで昨日のことのように語る患者さんがたくさんいます。)「肛門周囲膿瘍」の手術を適切い行っても約半数の患者さんが痔ろうという病気に移行するといわれています。痔ろうを形成した場合には、自然治癒はありませんから、手術が必要となります。

ここで最も大切なことを言います。「お尻から血が出たり、膿が出たり、痛かったり、違和感があったり」した場合に、痔ではない病気のことがあります。癌や潰瘍、そのほかの病気でないことをしっかりチェックする必要があります。また、痔があっても、それ以外の病気を持っていないということはありませんから、注意深く診断することが望まれます。

さいたま新開橋クリニックは消化器病と大腸肛門病を専門としています。